痛風(高尿酸血症)の検査・治療|かわさき内科クリニック|荒川区・小台駅・宮ノ前駅

痛風(高尿酸血症)

痛風(高尿酸血症)

血液中の尿酸値が高い高尿酸血症では、過剰な尿酸が鋭い針状の結晶になって足指などにたまり、炎症を起こして激しい痛みを生じさせる痛風発作を起こすことがあります。尿酸値が高くても痛風発作を起こさないことがありますが、その場合も高尿酸によって腎臓などに大きなダメージが蓄積して腎不全や尿路結石などの発症リスクが上昇してしまいます。痛風発作を起こしたことがある場合や、健康診断で高尿酸血症の疑いを指摘されたら早めに治療を受けてください。

痛風発作について

歩行できないほど激しい痛みを生じますが、数日で痛みのピークを迎え、10日程度で回復します。尿酸値が高い状態が続く、または大きく変動した際に起こりやすく、激しい運動がきっかけになって発症することもあります。痛風発作を起こした場合は。まずは炎症を緩和させる治療を行います。尿酸値を下げる治療は痛風の症状が解消して状態が落ち着いてから行いますが、その際にも急激に低下すると発作を起こす可能性がありますので慎重に下げていきます。なお、尿酸結晶が溶けきるまで時間がかかりますので、尿酸の数値が正常範囲になってからも治療を続けて適切なコントロールを行うことが必要です。

尿酸値とプリン体

プリン体は細胞のエネルギー源であり、細胞の核酸を構成する重要な成分ですが、代謝の際に尿酸をつくります。内臓脂肪が増加すると脂肪細胞からの遊離脂肪酸分泌が促進されて、肝臓のプリン体代謝が過剰になります。またプリン体を多く含む食品の過剰摂取や、運動不足などでも尿酸値は大きく変化します。

痛風と高尿酸血症の治療

痛風発作を起こしている際には、嫌みを緩和させるために関節炎の治療を主に行います。発作による痛みがある場合は、血液検査をしても正確な尿酸値はわかりません。また痛みがある時期に尿酸値を下げる治療を行うと、痛風発作を悪化させてしまう可能性もあります。そのため、高尿酸血症の治療は状態が落ち着いてから改めて検査し、行います。
高尿酸血症は、腎臓からの尿酸排出にトラブルがある尿酸排出低下型、尿酸が過剰につくられる尿酸産生過剰型に分けられ、双方が混合して発症しているケースもあります。こうした原因に合わせて薬を処方します。酸性尿の場合には、尿路結石や腎臓疾患の予防のためにも、尿をアルカリ性に保つ薬を処方することもあります。急激な尿酸値の低下は痛風発作を起こすきかっけになってしまうため、慎重にコントロールしながら数値を目標値まで下げていきます。なお、尿酸結晶が溶けきるまで時間がかかりますので、尿酸の数値が正常範囲になってからも治療を続けて適切にコントロールすることが必要です。
また、痛風発作を起こしたことがない場合でも、血清尿酸値が9.0mg/dl以上では治療が必要です。さらに、他の生活習慣病がある場合などでは、血清尿酸値が8.0mg/dl以上で治療が必要とされています。

生活習慣

肥満を解消して適正体重を保つことが重要です。また、プリン体を多く含むレバーなどの内臓や魚卵などの過剰摂取は控えましょう。ビールだけでなくアルコールは尿酸値を上昇させますので、できるだけ飲酒は控えてください。また、激しい運動は痛風発作を起こすきっかけになりますので避けてください。軽い有酸素運動を続けることが有効です。
また、尿酸の排泄を助けるために水分をしっかり摂取するよう心がけましょう、ただし、心臓疾患、高血圧、腎臓疾患などがある場合には、過剰な水分摂取は控え、適度な量にとどめる必要があります。医師と相談してから行うようにしてください。

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