毎年梅雨時になるとカンピロバクター属菌による食中毒(カンピロバクター腸炎)が散見されますが、今年は異常に多いです。
ほぼ毎日カンピロバクター腸炎の方が来院されております。
これだけ多くの方をみるのは初めてです。長引く自粛のため食材を買いだめしているのか原因ははっきりしません。
耐性菌も多く、治療に長引くことがあります。
カンピロバクター腸炎は食中毒の原因菌としては一番多く、鶏の腸管内に多くいます。
卵の殻や鶏肉に付着しており、最近が増殖している卵を触って食品を触ると汚染してしまいます。
牛丼やさんは夏に生卵の持ち帰りを中止するのかこれが原因です。
鶏肉の生食は半焼けにより感染することも多いです。
まれにギランバレー症候群を起こすこともあります。
皆様気を付けてください。
感染症学会のHPで参考にしてください。
https://www.kansensho.or.jp/ref/d11.html